コンクール本番まで、今日で残り300日となった。
来年のコンクールを見据えて、計画的に練習を始めてから、あっという間に2か月が過ぎた。
6月、7月は、課題曲7曲の暗譜・暗唱と安定化を目標に取り組んできた。そして8月からは、7曲すべてを繰り返し通し、演奏をさらに身体に定着させていく段階に入っている。
そうやって一つずつ段階を踏んできたつもりだが、気がつけば本番まであと300日である。
300日。
この数字を長いと取るか、短いと取るか。
300日あれば、まだまだいろいろなことができる。今できないことも、300日かけて繰り返せば、できるようになる可能性は十分にある。
一方で、ここまでの2か月があっという間だったことを考えれば、これからの300日も、おそらく驚くほど早く過ぎていく。
頭では、それがわかっている。
それでも心のどこかに、
「まだ300日ある」
という気持ちがある。
怖いのは、この「まだ」である。
まだ300日あるから、今日は少しくらい練習を減らしてもいい。
今日は疲れているから、明日やればいい。
一日くらい休んでも大したことはない。
確かに、一日だけを見れば大した違いではない。
しかし、その「今日一日ぐらい」が二日、三日と重なっていけば、いつの間にか10日になり、1か月になる。
逆も同じだ。
今日の3回。
今日の部分練習。
今日の録音。
今日気づいた小さな修正。
一日ではほとんど変化が見えなくても、それを300日積み重ねれば、大きな差になる。
考えてみれば、来年のコンクールを目指して本格的に取り組み始めてから、すでに約2か月が過ぎた。
本番までの道のりの、およそ6分の1が終わったことになる。
もう6分の1が過ぎた。
そして、もう300日しかない。
そう考えた方がいい。
焦る必要はない。
無理をして練習量を増やす必要もない。
必要なのは、決めたことを今日もやることだ。
本番で求めているのは、ただ2曲を最後まで弾き歌えることではない。
緊張する舞台の上でも、普段どおりに三線を弾き、声を出し、自分の演奏を客観的に感じながら、ミスなく、しかも表現豊かに歌い切る。
そして、合格するだけではなく、自分自身が納得できる演奏をする。
そこまで持っていくための300日である。
300日後に突然うまくなるわけではない。
300日後の演奏をつくるのは、今日の練習だ。
残り300日という区切りの日。
「まだ300日ある」ではなく、
「もう300日しかない」
そう自分に言い聞かせて、もう一度気を引き締める。
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