7月に石垣島で対面稽古を受けた際、師匠から指摘された課題のひとつが「声量」だった。
特に、高音部分になると声量が落ちてしまう。
それ以来、この1か月ほど、「無駄な力を入れずに、どうすれば高音に力強さを出せるのか」を意識しながら稽古を続けてきた。
高い声を出そうとすると、どうしても喉に力が入りやすい。しかし、力任せに声を出そうとしても、苦しくなるだけで、思うような響きにはならない。
そこで、いろいろと身体の使い方を試してきた。
最近になって、少しずつ「この感覚かな」と思えるものが見つかってきた。
まず、喉にはできるだけ力を入れない。その代わり、お腹の支えに意識を集中する。そして、声を鼻腔のあたりに当てていくようなイメージで歌う。
この三つがうまく噛み合ったとき、高音でも細くならず、これまでより力強い声が出る。
もちろん、これはあくまで自分の身体の中で感じている感覚だ。
歌は身体そのものが楽器なので、「こうすれば必ず正解」というものではないのだろう。自分の身体を使って試しながら、自分にフィットする感覚を探していくしかない。
対面稽古から1か月。
まだ「身についた」と言える段階ではないが、以前よりも高音に力強さが出てきた実感はある。
次の課題は、この感覚を「意識すればできる」から「意識しなくてもできる」へ持っていくことだ。
お腹で支える。喉は力ませない。響きを鼻腔のあたりへ持っていく。
今は一つひとつ確認しながら歌っているが、繰り返していけば、やがて身体が自然にその使い方を選んでくれるようになるはずだ。
頭で理解したことを、身体の感覚へ。
そして、その感覚を無意識の動きへ。
そのために必要なのは、やはり繰り返すこと。
少しずつつかみ始めた「強い高音」の感覚を、これからの稽古でしっかり身体に定着させていきたい。
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