えびすの三線ライフ

三線を弾き、唄い、学び、暮らす。還暦を迎えてなお新しい景色を求めながら、八重山民謡の稽古と日々の暮らしを重ねています。小さな積み重ねの中にある喜びや気づきを、ゆっくり綴っていきます。

7月に石垣島で対面稽古を受けた際、師匠から指摘された課題のひとつが「声量」だった。

特に、高音部分になると声量が落ちてしまう。

それ以来、この1か月ほど、「無駄な力を入れずに、どうすれば高音に力強さを出せるのか」を意識しながら稽古を続けてきた。

高い声を出そうとすると、どうしても喉に力が入りやすい。しかし、力任せに声を出そうとしても、苦しくなるだけで、思うような響きにはならない。

そこで、いろいろと身体の使い方を試してきた。

最近になって、少しずつ「この感覚かな」と思えるものが見つかってきた。

まず、喉にはできるだけ力を入れない。その代わり、お腹の支えに意識を集中する。そして、声を鼻腔のあたりに当てていくようなイメージで歌う。

この三つがうまく噛み合ったとき、高音でも細くならず、これまでより力強い声が出る。

もちろん、これはあくまで自分の身体の中で感じている感覚だ。

歌は身体そのものが楽器なので、「こうすれば必ず正解」というものではないのだろう。自分の身体を使って試しながら、自分にフィットする感覚を探していくしかない。

対面稽古から1か月。

まだ「身についた」と言える段階ではないが、以前よりも高音に力強さが出てきた実感はある。

次の課題は、この感覚を「意識すればできる」から「意識しなくてもできる」へ持っていくことだ。

お腹で支える。喉は力ませない。響きを鼻腔のあたりへ持っていく。

今は一つひとつ確認しながら歌っているが、繰り返していけば、やがて身体が自然にその使い方を選んでくれるようになるはずだ。

頭で理解したことを、身体の感覚へ。

そして、その感覚を無意識の動きへ。

そのために必要なのは、やはり繰り返すこと。

少しずつつかみ始めた「強い高音」の感覚を、これからの稽古でしっかり身体に定着させていきたい。

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