今年11月に開催される八重山古典民謡保存会50周年記念公演に向けて、演奏曲とともに衣装の準備も進めている。
今回、指定されている衣装は紋付袴とムイチャー。紋付袴はすでに持っているので、新たにムイチャーを注文した。
ムイチャーは、八重山の伝統的な衣装の一つ。丈が短めの着物で、庶民の暮らしや労働と結びついた装いが、祭祀や舞踊、民謡などの芸能にも受け継がれてきたものだ。
今回注文したムイチャーは既製品ではなく、自分のサイズを測って仕立ててもらう。当然、それなりの手間もかかるので、値段もそこそこする。
そこで思う。
「50周年記念公演の1回だけでは、もったいないな」
せっかく自分の身体に合わせて仕立ててもらう「自分専用」のムイチャーなのだから、これからも八重山民謡を演奏する機会には、積極的に袖を通したい。
これまで三線を弾くときは、かりゆしウェアを着ることが多かった。しかし、八重山古典民謡を本格的に学ぶようになって、歌や三線だけでなく、発音や歌詞の意味、島の歴史や暮らし、そして衣装へと興味が広がってきた。
少し改まった舞台なら紋付袴、八重山らしい雰囲気で演奏するときにはムイチャー、気軽なイベントならかりゆしウェア。
演奏する曲や場所によって衣装を選ぶのも、これからの楽しみの一つになりそうだ。
まずは11月の50周年記念公演。
新しいムイチャーに袖を通して、しっかり舞台を務めたい。
そして公演が終わったあとも、タンスの奥にはしまい込まない。
そこそこの値段もしたことだし、せっかく自分のために仕立ててもらった一着なのだから。
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