えびすの三線ライフ

三線を弾き、唄い、学び、暮らす。還暦を迎えてなお新しい景色を求めながら、八重山民謡の稽古と日々の暮らしを重ねています。小さな積み重ねの中にある喜びや気づきを、ゆっくり綴っていきます。

三線を続けていると、ときどきイベントなどで演奏する機会をいただく。

もちろん、人前で三線を弾き、歌を聴いてもらえること自体がうれしい。でも、イベントに出演する楽しみは、それだけではない。

そこには、いつも新しい出会いがある。

演奏を聴いてくれた人。同じ舞台に立った出演者。声をかけてくれた主催者。そして、舞台を支えている運営スタッフ。

考えてみれば、どの人たちも、三線をやっていなければ出会うことのなかった人たちだ。

出会いは、その瞬間だけでもいい

もちろん、一度出会ったからといって、その後もずっと関係が続いていくわけではない。

むしろ、一度きりの出会いのほうが多いかもしれない。

イベントが終われば、それぞれの日常に戻っていく。その後、二度と会わない人もいる。

それでも、その出会いに意味がないとは思わない。

少し話をするだけでも、自分とは違う仕事をしていたり、違う趣味を持っていたり、まったく違う人生を歩んできた人の考え方に触れることがある。

「そんな世界があるのか」

「そんな考え方もあるのか」

ほんの短い会話から、自分の知らなかった価値観を知ることもある。

人との出会いとは、必ずしも「長く付き合うこと」だけに価値があるわけではないのだと思う。

三線が、自分の世界を広げてくれる

もし三線をやっていなかったら、自分の生活圏や仕事上の人間関係だけで毎日を過ごしていたかもしれない。

三線を持って外へ出て、人前で歌う。

それだけで、普段なら交わることのなかった人たちと接点が生まれる。

そして、その一つひとつの出会いが、自分の世界を少しずつ広げてくれている。

三線が上達することも楽しい。新しい曲を覚えることも、人前でいい演奏ができることもうれしい。

でも、長く続けていると、それとはまた違った三線の魅力が見えてくる。

三線を通じて、人と出会えること。

一度きりの出会いも含めて、いろいろな人と出会い、いろいろな価値観に触れる。

そう考えると、三線を始めたことで、ずいぶん人生の景色が広がったように思う。

これからも三線を抱えて、いろいろな場所へ出かけていきたい。

そこでどんな人と出会えるのか。

それもまた、三線を続ける楽しみのひとつだ。

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