えびすの三線ライフ

三線を弾き、唄い、学び、暮らす。還暦を迎えてなお新しい景色を求めながら、八重山民謡の稽古と日々の暮らしを重ねています。小さな積み重ねの中にある喜びや気づきを、ゆっくり綴っていきます。

1月末、泊まりの出張からの帰り道だった。

特別なきっかけがあったわけではない。誰かに止められたわけでも、健康診断で厳しく言われたわけでもない。ただ、ふと「一人で飲むのをやめてみようか」と思った。

それから早いもので5か月が経った。

最初の頃は正直しんどかった。仕事を終えて帰宅すると、身体が自然と「まずは一杯」と求めてくる。

そこで、ノンアルコールビールを飲んで気を紛らわせた。

夕食をさっさと済ませる。

それでもまだ飲みたい気持ちが残る日は、コーヒーを淹れて飲んだ。

今振り返ると、あの頃は「お酒が飲みたい」のではなく、「毎日飲む」という習慣そのものを欲していたのかもしれない。

もちろん今でも、懇親会や飲み会など、人と飲む機会には普通に飲んでいる。

ただ、一人で過ごす普段の夜に「酒が飲みたい」と思うことは、ほとんどなくなった。

やはり依存していた部分はあったのだろう。

面白いのは、身体の変化が目に見えて現れたことだ。

みるみるうちにぽっこりと出ていたお腹がへっこみ、体重も少しずつ落ちていった。

努力の成果が数字や見た目で現れると、人間は続けやすい。

「今日はやめておこう」

その小さな選択を積み重ねる後押しになってくれた。

結果として、お酒を我慢している感覚はほとんどない。

むしろ、朝の目覚めがよくなり、時間にも気持ちにも余裕ができた。

今では朝の時間を三線の練習に使っている。

もし毎晩飲み続けていたら、この時間は生まれていなかったかもしれない。

お酒をやめたというより、お酒を飲んでいた時間を別のものに置き換えた。

そんな感覚に近い。

たぶん、もう毎日飲む生活には戻らないだろう。
とはいえ、懇親会では相変わらず普通に飲んでいるし、「酒を断った立派な人」になるつもりもない。
ただ、一人で晩酌をしない生活が、気がつけば当たり前になっていた。
5か月前は、ノンアルコールビールとコーヒーで必死に誤魔化していたのだから不思議なものだ。
人間の習慣というのは、なかなか変わらないようで、案外あっさり変わることもあるらしい。

Posted in ,

コメントを残す

えびすの三線ライフをもっと見る

今すぐ購読し、続きを読んで、すべてのアーカイブにアクセスしましょう。

続きを読む