えびすの三線ライフ

三線を弾き、唄い、学び、暮らす。還暦を迎えてなお新しい景色を求めながら、八重山民謡の稽古と日々の暮らしを重ねています。小さな積み重ねの中にある喜びや気づきを、ゆっくり綴っていきます。

三線の練習を続けていると、いつも理想どおりの時間が確保できるわけではない。

私が現在取り組んでいる曲だけでも、

  • コンクール課題曲7曲
  • 師匠からまだ○をいただいていない通常の課題曲3曲

合わせて10曲ある。

さらに、せっかく覚えた曲を忘れないよう、以前の課題曲も時々弾いている。

気が付けば、毎日かなりの曲数を相手にしていることになる。

コンクール課題曲7曲を1回通して弾くと約20分。それを3回繰り返すだけで約1時間かかる。

さらに通常の課題曲3曲をじっくり練習すると、合計で2時間ほどになる。

もちろん、それだけ時間を取れる日もある。

しかし現実には、仕事が忙しい日もあれば、疲れて帰宅する日もある。体調が優れず、「今日はどうしてもやる気が出ない」という日もある。

そんな日に大切なのは、「今日は何を練習しようか」と考え始めないことだ。

実は、この「考える」という行為そのものが、意外と脳のエネルギーを消費する。

心理学には「意思決定疲れ(Decision Fatigue)」という考え方がある。人は選択を繰り返すほど判断力が低下し、最後には「今日はもういいか」となりやすい。

だからこそ、あらかじめ練習パターンを用意しておく。

例えば、

【フルコース(約2時間)】

  • コンクール課題曲7曲×3周
  • 通常課題曲3曲
  • 必要に応じて過去曲の復習

【通常コース(約1時間)】

  • コンクール課題曲7曲×2周
  • 通常課題曲を重点的に練習

【30分コース】

  • コンクール課題曲7曲を1周
  • 通常課題曲を1曲だけ集中練習

【10分コース】

  • 持ち歌を1曲
  • その日の重点課題を数フレーズだけ
  • 歌詞の確認だけでもよい

そして、本当に疲れ切った日は、

「三線をケースから出して1曲だけ弾く。」

それでも十分だ。

大切なのは、ゼロにしないことである。

練習量は日によって違って当然だ。毎日100点を目指すより、10点でも20点でも積み重ねるほうが、長い目で見れば確実に力になる。

コンクールまで、まだ約10か月ある。

この期間に必要なのは、一度の気合いではなく、毎日続けられる仕組みである。

「今日はどのメニューにしよう」と迷うのではなく、

「今日は10分コースの日だ。」

そう決めて、すぐに三線を手に取る。

この仕組みが、忙しい日も、疲れた日も、やる気が出ない日も、自分を少しずつ前へ進ませてくれる。

結局、上達する人は特別な才能がある人ではない。

続けられる仕組みを持っている人なのだと思う。

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