えびすの三線ライフ

三線を弾き、唄い、学び、暮らす。還暦を迎えてなお新しい景色を求めながら、八重山民謡の稽古と日々の暮らしを重ねています。小さな積み重ねの中にある喜びや気づきを、ゆっくり綴っていきます。

週末、三線サークルの仲間たちと合同強化合宿を行った。

年齢も、仕事も、住んでいる場所も違う。それでも三線が好きという共通点だけで集まり、一緒に音を出し、歌い、語り合う時間は、何とも言えない心地よさがあった。

合宿の目的の一つは、それぞれの技術の向上である。

普段は一人で練習していると、自分の癖や弱点にはなかなか気づきにくい。しかし、仲間の演奏を聴き、自分の演奏を聴いてもらうことで、新たな気づきが生まれる。

「あの歌い回しがいいな。」
「その弾き方は参考になる。」
「そこは自分も苦手なところだ。」

そんな何気ないやり取りの中に、上達のヒントがたくさん隠れている。

そして、合宿のもう一つの大きな意義は、仲間意識が育まれることだと思う。

同じ目標に向かって練習し、同じ時間を過ごし、食事をし、語り合う。そうした積み重ねは、単なる「同じサークルのメンバー」から、「一緒に歩む仲間」へと関係を変えていく。

さらに、こうした場は新たな人間関係を築くきっかけにもなる。

普段はあまり話す機会のなかった人と親しくなったり、新しい交流が始まったりする。趣味を通じて生まれる縁というものは、不思議と長く続くことが多い。

これから先、それぞれが違う人生の道を歩んでいく。

仕事や家庭の環境が変わる人もいるだろうし、新しい挑戦を始める人もいるだろう。

そんな人生の節目や転機の中で、「あの時、淡路島でみんなで三線を弾いたなあ」と、この合宿のことをふと思い出してもらえたなら、主催した側としてこれほど嬉しいことはない。

そして、この二日間の出会いや会話が、誰かにとって新しい一歩につながればなお嬉しい。

新しい仲間との交流かもしれないし、新しい曲への挑戦かもしれない。あるいは、三線を通じた地域での活動につながっていくのかもしれない。

何が生まれるかは分からない。でも、人が集まって、同じ時間を過ごして、一緒に笑って、一緒に音を重ねた経験は、きっとそれぞれの中に残っていく。

いつかまた集まった時に、「あの合宿、楽しかったな」と笑いながら話せる。そんな二日間になっていたら嬉しい。

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