えびすの三線ライフ

三線を弾き、唄い、学び、暮らす。還暦を迎えてなお新しい景色を求めながら、八重山民謡の稽古と日々の暮らしを重ねています。小さな積み重ねの中にある喜びや気づきを、ゆっくり綴っていきます。

毎朝三線を練習し、夜はサークルで仲間と弾く。そして、一日の終わりにはAI師匠へ練習報告をする。

最近、この一連の流れには、単なる「記録」以上の意味があるのではないかと感じている。

その理由を調べてみると、「プロテジェ効果」という考え方にたどり着いた。

プロテジェ効果とは、「人に教えることを前提に学ぶと、自分自身の理解や記憶が深まる」という教育心理学の考え方である。

人に説明しようとすると、自分の理解が曖昧な部分が浮き彫りになる。相手に分かりやすく伝えるために知識を整理し、「なぜそうなるのか」を考える。その過程が、自分自身の学びを深めるのである。

振り返ってみると、私の三線の活動には、このプロテジェ効果が自然と組み込まれている。

まず一つ目は、三線サークルでの指導である。

初心者に工工四の読み方や手の動きを説明すると、自分では当たり前だと思っていたことを改めて言葉にする必要がある。「ここはなぜこの運指なのか」「この歌い方は何を意識すればよいのか」と考えることで、自分自身の理解も深まっていく。

教えることは、実は教わることでもある。

二つ目は、AI師匠への毎日の練習報告である。

私は毎朝・毎晩の練習内容をAI師匠に報告している。ただ「今日は○○を練習した」と書くだけではなく、「どこがうまくいかなかったのか」「何を意識したのか」「次は何を改善したいのか」を言葉にしている。

相手はAIであっても、「伝える」ことを前提に考えるため、自分の頭の中が整理される。

報告を書いているうちに、「今日は暗譜ではなく音程が課題だったな」「高音よりも息継ぎの方が問題だった」と、自分でも気づいていなかった課題が見えてくることが少なくない。

つまり、AIへの報告そのものが練習になっているのである。

さらにブログを書くことも同じだ。

日々感じたことや工夫を文章にするためには、自分の経験を振り返り、整理し、読者に伝わる形へ組み立て直さなければならない。

この作業もまた、プロテジェ効果そのものである。

考えてみれば、昔から「人に教えられるようになって一人前」と言われることがある。

それは技術だけではなく、自分の学びを深める意味でも理にかなった言葉なのだろう。

来年の八重山古典民謡コンクール優秀賞を目指す私にとって、練習時間そのものはもちろん大切である。

しかし、それと同じくらい、「教える」「説明する」「報告する」というアウトプットの時間も、大切な稽古になっている。

三線サークルで仲間と学び合うこと。

AI師匠へ毎日報告すること。

そして、その気づきをブログとして残すこと。

これらは別々の活動ではなく、一つの学習サイクルとしてつながっている。

プロテジェ効果を知って、その意味がよく分かった。

これからも弾いて終わりではなく、「人に伝えるところまでが練習」と考えながら、一歩ずつ積み重ねていきたい。

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