毎日、同じ曲を繰り返し歌っていると、日によって声の調子が違うことがよくわかる。
特に高音域は、その差がはっきり出る。ギリギリ届く高さの声をコントロールしているので、調子のいい日はすんなり出る音が、別の日には苦しくなる。
風邪気味なら理由はわかりやすい。
それ以外で気づいたのが、前日の飲酒と睡眠不足だ。この二つは、翌日の声にかなり影響する。
以前は、そこまで意識したことがなかった。
楽に歌える曲や、そこまで質を求めない歌い方なら、多少調子が悪くても歌えてしまうからだろう。
同じ曲を毎日歌い、声量や響き、高音の強さまで意識するようになって、ようやく小さな違いが見えるようになった。
曲は毎日同じ。
違うのは、自分のほうだ。
繰り返しの稽古は、技術を磨くだけでなく、その日の自分を知る物差しにもなっている。
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