えびすの三線ライフ

三線を弾き、唄い、学び、暮らす。還暦を迎えてなお新しい景色を求めながら、八重山民謡の稽古と日々の暮らしを重ねています。小さな積み重ねの中にある喜びや気づきを、ゆっくり綴っていきます。

人からよく、「暗譜が得意そうですね」と言われる。

でも、自分ではそれほど得意だと思っていない。覚えるためにいろいろ工夫するし、時間もかけている。それだけやっているのだから、覚えられて当たり前、という感覚なのだ。

工工四を見ずに弾けて、歌詞も覚えていると、演奏は断然楽しくなる。楽譜を追うことから離れて、歌や三線の音に気持ちを向けられる。

だから、なぜみんな暗譜しないのだろう、と思うこともある。まあ、人それぞれ練習に使える時間も違うし、自分の感覚だけで言うのもどうかとは思うけれど。

そんな自分も、今回の「みなとーま」には苦労した。

早調子で、似たようで少し違う運指が続く。唄も三線のメロディどおりでない部分が多い。覚えたつもりで弾いていると、別のところの運指が顔を出す。あれ、ここはどうだったかと、また工工四を開く。その繰り返しで、暗譜に一週間ほどかかってしまった。

その前の「崎山ゆんた」も、なかなか頭に入らなかった。

コンクールの課題曲に練習時間を割いているので、こちらに十分な時間をかけられない事情はある。それでも、以前より覚える力が少し落ちてきたのかな、と気にならないわけではない。曲の難しさなのか、練習時間の問題なのか、それだけではわからないのだけれど。

ともかく、今朝ようやく「みなとーま」の工工四が頭に入った。

まだ、思い出しながら指を動かしているところもある。ここから弾き込んで、いちいち考えなくても指が動くように、身体に馴染ませていく。

暗譜できたから終わりではない。でも、ようやくここまで来た、といううれしさはある。

次のレッスンまで、あとどこまで馴染ませられるか。まずは覚えたての「みなとーま」を、ゆっくり、止まらずに弾くところから始めよう。

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