「戎さんは、決めたらやりますよね。」
「意志が強いですね。」
「きっちりしていますね。」
ありがたいことに、そんなふうに言ってもらうことがある。
でも、正直に言うと、自分ではまったくそう思っていない。
むしろ逆だ。
ズボラで、意志が弱くて、面倒なことは後回し。
子どもの頃からずっとそうだった。
学校の宿題はギリギリ。
夏休みの宿題は、二学期が始まる直前になって慌てて取りかかる。
社会人になってからも変わらなかった。
締切が迫ってから慌てて仕事を始める。
「追い込まれたほうが力を発揮できるタイプだから。」
そんなもっともらしい理由をつけていたけれど、今思えば単なる先延ばし癖だった。
「明日できることは明日やればいい。」
そんな性格は、60歳を過ぎた今でも、基本的には変わっていない。
だから私は、自分を信用していない。
「やる気が出たらやろう。」
そう思ったら負けだということを、自分が一番よく知っている。
だから工夫する。
毎日同じ時間に練習する。
練習メニューをあらかじめ決めておく。
記録を残す。
人に宣言する。
続けざるを得ない仕組みを作る。
やる気ではなく、習慣に任せる。
最近は三線の練習も、ブログも、体重管理も、できるだけ同じ考え方で続けている。
もちろん、油断するとすぐにサボる。
「今日は疲れたから。」
「明日まとめてやればいい。」
そんな悪魔のささやきは、今でも毎日のように聞こえてくる。
だから、毎日少しだけでも続ける。
性格は変えられなくても、行動は工夫で変えられることを、この歳になってようやく実感している。
もし、この記事を読んでいる人の中に、
「私は意志が弱い。」
「どうしても続かない。」
「また先延ばしにしてしまった。」
そんなふうに自分を責めている人がいたら、あまり心配しなくても大丈夫だと思う。
意志が強い人だけが続けられるわけではない。
私のように、サボり癖も先延ばし癖も持ったままでも、工夫次第で続けることはできる。
大切なのは、性格を変えようとすることではなく、自分の性格を知ること。
そして、その性格でも続けられる仕組みを作ること。
私は今でもズボラだし、面倒くさがりだ。
たぶん、一生治らない。
でも、それでいい。
サボりたくなる自分を前提にしながら、それでも少しずつ前へ進めばいいのだから。
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