7月11日の朝練習は、古見ぬ浦(くんぬーら)節と大浦越路(うふぁらくぃつぃ)節を重点的に稽古した。
最近、少し気になることがある。
普段はそれなりに弾けていると思っていても、「録音しよう」とボタンを押した途端、ミスが増えてしまうのだ。
さっきまで普通にできていたところでつまずく。
歌詞が飛ぶ。三線が乱れる。
録音を止めたあと、「まだこの程度なのか」と、自分の力を疑いたくなる。
優秀賞の本番で、同じことをやらかしてしまうのではないか。
そんな思いが頭をよぎる。
でも、一方で録音した演奏を聴き返してみると、気づくことがある。
ミスは確かにあるが、歌そのものは、以前より落ち着いて聴こえる。
声にも少し余裕が出てきたように感じる。
演奏している最中は失敗ばかりが気になるのに、客観的に聴いてみると、「前より良くなっている部分」がちゃんとある。
人はできないことばかりに目が向いてしまう。
だからこそ、録音は今の自分を映す鏡なのだと思う。
できていないところだけでなく、少しずつ積み重なってきたものも、ちゃんと見せてくれる。
もちろん、細かな修正はまだまだ必要だ。
これからも師匠に教えていただきながら、一つずつ磨いていかなければならない。
それでも、以前は「弾けるようになりたい」と思っていた曲が、今では「もっと表情豊かに歌いたい」と思えるようになってきた。
そんな自分の変化は素直にうれしい。
今日は土曜日で時間に余裕があったので、重点曲だけでなく、他の6曲ともじっくり向き合うことができた。
焦る必要はない。
昨日の自分より、ほんの少しでも前へ進めばいい。
そう考えられるようになったのも、日々コツコツと積み重ねる稽古のおかげかもしれない。
優秀賞まで、まだ約10か月。
迷う日もあるだろう。
自信をなくす日もあるだろう。
それでも三線を手に取り、歌い続ける。
その積み重ねだけは、自分を裏切らないと信じている。

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