えびすの三線ライフ

三線を弾き、唄い、学び、暮らす。還暦を迎えてなお新しい景色を求めながら、八重山民謡の稽古と日々の暮らしを重ねています。小さな積み重ねの中にある喜びや気づきを、ゆっくり綴っていきます。

7月11日の朝練習は、古見ぬ浦(くんぬーら)節と大浦越路(うふぁらくぃつぃ)節を重点的に稽古した。

最近、少し気になることがある。

普段はそれなりに弾けていると思っていても、「録音しよう」とボタンを押した途端、ミスが増えてしまうのだ。

さっきまで普通にできていたところでつまずく。

歌詞が飛ぶ。三線が乱れる。

録音を止めたあと、「まだこの程度なのか」と、自分の力を疑いたくなる。

優秀賞の本番で、同じことをやらかしてしまうのではないか。

そんな思いが頭をよぎる。

でも、一方で録音した演奏を聴き返してみると、気づくことがある。

ミスは確かにあるが、歌そのものは、以前より落ち着いて聴こえる。

声にも少し余裕が出てきたように感じる。

演奏している最中は失敗ばかりが気になるのに、客観的に聴いてみると、「前より良くなっている部分」がちゃんとある。

人はできないことばかりに目が向いてしまう。

だからこそ、録音は今の自分を映す鏡なのだと思う。

できていないところだけでなく、少しずつ積み重なってきたものも、ちゃんと見せてくれる。

もちろん、細かな修正はまだまだ必要だ。

これからも師匠に教えていただきながら、一つずつ磨いていかなければならない。

それでも、以前は「弾けるようになりたい」と思っていた曲が、今では「もっと表情豊かに歌いたい」と思えるようになってきた。

そんな自分の変化は素直にうれしい。

今日は土曜日で時間に余裕があったので、重点曲だけでなく、他の6曲ともじっくり向き合うことができた。

焦る必要はない。

昨日の自分より、ほんの少しでも前へ進めばいい。

そう考えられるようになったのも、日々コツコツと積み重ねる稽古のおかげかもしれない。

優秀賞まで、まだ約10か月。

迷う日もあるだろう。

自信をなくす日もあるだろう。

それでも三線を手に取り、歌い続ける。

その積み重ねだけは、自分を裏切らないと信じている。

Posted in

コメントを残す

えびすの三線ライフをもっと見る

今すぐ購読し、続きを読んで、すべてのアーカイブにアクセスしましょう。

続きを読む