えびすの三線ライフ

三線を弾き、唄い、学び、暮らす。還暦を迎えてなお新しい景色を求めながら、八重山民謡の稽古と日々の暮らしを重ねています。小さな積み重ねの中にある喜びや気づきを、ゆっくり綴っていきます。

7月5日の朝練習。

今日の重点曲は赤馬(あかんま)節だった。

最近はかなり安定して弾けるようになってきていて、自分の中でも手応えを感じている曲のひとつだ。

そこで今朝は、少し条件を変えて練習してみた。

ただ録音するのではなく、

「この演奏が一発撮りで、そのまま公開される」

そんな状況を想像して録音ボタンを押した。

すると、不思議なことが起こった。

これまで一度も間違えたことのない場所で、歌詞を間違えたのである。

頭が真っ白になるほどではない。

それでも、「なぜそこで間違える?」という場所だった。

改めて思う。

本番というのは、家で一人で練習している時とは全く違う環境なのだ。

観客の視線。

審査員の存在。

失敗したくないという気持ち。

期待に応えたいという思い。

そんな様々なものが重なって、普段なら何でもないことが難しくなる。

新人賞の時にも経験したことだが、時間が経つとその感覚を少し忘れてしまう。

今日の録音は、その感覚を思い出させてくれる良い機会になった。

だからこそ、本番に近い状況を普段の練習の中で作っていくことが大切なのだと思う。

録音する。

人前で弾く。

舞台をイメージする。

「一発勝負」を自分に課す。

そうやって少しずつ、本番のプレッシャーに慣れていく。

優秀賞の舞台では、技術だけではなく、その場で普段通りの力を出せるかどうかも試される。

今日の失敗は、来年の本番に向けた貴重な経験だった。

他の6曲も通して確認した。

暗譜はほぼ完成し、全曲をノーミスで通せる回数も増えてきている。

数週間前には止まりながら弾いていた曲たちが、少しずつ身体の中に入ってきた。

まだ道半ばではある。

それでも、昨日より今日、今日より明日と、一歩ずつ前へ進んでいる実感がある。

本番を想定した練習を積み重ねながら、さらに完成度を高めていきたいと思う。

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