えびすの三線ライフ

三線を弾き、唄い、学び、暮らす。還暦を迎えてなお新しい景色を求めながら、八重山民謡の稽古と日々の暮らしを重ねています。小さな積み重ねの中にある喜びや気づきを、ゆっくり綴っていきます。

最近、練習の中に、演奏を録音して聴くことを取り入れている。

正直に言うと、これがなかなか辛い。

「えっ、自分の声ってこんな声なのか?」

毎回のようにそう思う。

自分が頭の中で聴いている声と、録音された声は明らかに違う。もっと伸びやかに歌えているつもりだったのに、思ったより声が響いていなかったり、逆に力みすぎていたりする。

でも、よく考えれば、人が普段聴いている私の声は、録音されたこちらの声なのだ。

コンクールで審査員が聴くのも、この声。

自分の頭の中で鳴っている「理想の声」ではない。

もし録音を聴かなければ、「自分では上手く歌えているつもり」という勘違いが起こる。

録音は、その勘違いを優しく、時には厳しく修正してくれる先生なのだと思う。

知り合いのプロマジシャンが、「練習はすべて録画して見返している」と話していたことがある。

観客からどう見えているのか。

手の動きは不自然ではないか。

無駄な動きはないか。

プロほど、自分を客観視するための努力を惜しまない。

これは歌三線でも同じなのだろう。

録音した自分の声を聴くのは、今でも少し嫌だ。

「なんだ、この変な声は。」

そう思うこともある。

でも、それが現実の自分の声だ。

まずはそれを受け入れること。

そして、その声に慣れ、その声を自分で聴いて「いい歌だな」と思えるところまで磨いていくこと。

録音を聴くたびに落ち込むこともあるけれど、それは上達への途中経過なのだと思う。

今日もまた録音ボタンを押して、自分の声と向き合っていこうと思う。

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