〜続けるための仕組みをつくる〜
生活習慣を変える時、多くの人は「自分の意思を強く持たなければいけない」と考える。
酒を控える。
食生活を変える。
運動を始める。
どれも最後は本人の行動だ。
しかし、人間の意思の力だけに頼って長期間続けることは簡単ではない。
特に長年続けてきた習慣を変えるには、「頑張る」だけでは限界がある。
そこで大切になるのが、続けられる環境を自分で作ることだ。
私の場合、大きな効果があったのは、周りの人に節酒していることを伝えることだった。
「最近、お酒を控えているんです」
「健康診断の結果が少し悪くなって、生活を見直しています」
そう正直に伝えるようにした。
最初は少し抵抗もある。
健康診断の結果が悪いことを人に話すのは、自分の弱さを見せるような気持ちにもなる。
しかし実際には、周囲の反応は想像とは違った。
「それなら無理にすすめたらあかんね」
「今日は控えめにしておこうか」
そんなふうに配慮してくれる人が増えた。
飲み会の場でも、以前ならすすめられるまま飲んでいたところを、自分のペースで楽しめるようになった。
そして、もう一つ大きな効果があった。
それは「周りに宣言した以上、簡単には戻れない」という良い意味でのプレッシャーだった。
誰にも言わずに始めたことは、誰にも知られずにやめることができる。
「今日はまあいいか」
「また明日から始めればいい」
そうやって、いつの間にか元の生活に戻ってしまうことがある。
しかし、周りの人が自分の挑戦を知っていると違う。
「あの人は生活を変えようとしている」
そう見られていることが、自分自身への約束になる。
これは我慢ではなく、継続するための仕組みだ。
人間は環境に大きく影響される。
だからこそ、変わりたいなら、自分を支えてくれる環境を先につくればいい。
健康づくりは孤独な戦いではない。
家族、友人、職場の仲間。
周囲に伝えることで、応援してくれる人が増える。
そして、その応援に応えたいという気持ちが、また継続する力になる。
酒を控えることで気づいたことがある。
本当に変えるべきなのは、酒の量だけではなかった。
生活の仕組み。
人との関わり方。
自分との約束の守り方。
健康な人生を続けるためには、強い意思よりも、続けられる仕組みを作ること。
それが、無理なく人生を変えていく方法なのだと思う。
コメントを残す