えびすの三線ライフ

三線を弾き、唄い、学び、暮らす。還暦を迎えてなお新しい景色を求めながら、八重山民謡の稽古と日々の暮らしを重ねています。小さな積み重ねの中にある喜びや気づきを、ゆっくり綴っていきます。

〜続けるための仕組みをつくる〜

生活習慣を変える時、多くの人は「自分の意思を強く持たなければいけない」と考える。

酒を控える。
食生活を変える。
運動を始める。

どれも最後は本人の行動だ。

しかし、人間の意思の力だけに頼って長期間続けることは簡単ではない。

特に長年続けてきた習慣を変えるには、「頑張る」だけでは限界がある。

そこで大切になるのが、続けられる環境を自分で作ることだ。

私の場合、大きな効果があったのは、周りの人に節酒していることを伝えることだった。

「最近、お酒を控えているんです」
「健康診断の結果が少し悪くなって、生活を見直しています」

そう正直に伝えるようにした。

最初は少し抵抗もある。

健康診断の結果が悪いことを人に話すのは、自分の弱さを見せるような気持ちにもなる。

しかし実際には、周囲の反応は想像とは違った。

「それなら無理にすすめたらあかんね」
「今日は控えめにしておこうか」

そんなふうに配慮してくれる人が増えた。

飲み会の場でも、以前ならすすめられるまま飲んでいたところを、自分のペースで楽しめるようになった。

そして、もう一つ大きな効果があった。

それは「周りに宣言した以上、簡単には戻れない」という良い意味でのプレッシャーだった。

誰にも言わずに始めたことは、誰にも知られずにやめることができる。

「今日はまあいいか」
「また明日から始めればいい」

そうやって、いつの間にか元の生活に戻ってしまうことがある。

しかし、周りの人が自分の挑戦を知っていると違う。

「あの人は生活を変えようとしている」

そう見られていることが、自分自身への約束になる。

これは我慢ではなく、継続するための仕組みだ。

人間は環境に大きく影響される。

だからこそ、変わりたいなら、自分を支えてくれる環境を先につくればいい。

健康づくりは孤独な戦いではない。

家族、友人、職場の仲間。

周囲に伝えることで、応援してくれる人が増える。

そして、その応援に応えたいという気持ちが、また継続する力になる。

酒を控えることで気づいたことがある。

本当に変えるべきなのは、酒の量だけではなかった。

生活の仕組み。
人との関わり方。
自分との約束の守り方。

健康な人生を続けるためには、強い意思よりも、続けられる仕組みを作ること。

それが、無理なく人生を変えていく方法なのだと思う。

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