これから先に待ち受けている様々なことを思い、今することに集中できなかった若い頃。
「あれもしなければならない」「これも乗り越えなければならない」と、まだ目の前に来てもいない大きな課題を想像しては、その大きさに圧倒されていた。
年齢を重ね、経験を積む中で、少しずつ分かってきたことがある。
結局、遠くに見えていた大きな山も、一歩ずつ歩くことでしか越えられないということ。
目の前のことに集中して、丁寧にこなしていく。すると、いつの間にか、あれほど大きく見えていた出来事も過去のものになっている。
仕事も、人との関わりも、趣味の上達も同じだ。
先を見通すことは大切だけれど、先ばかり見ていると、足元の一歩がおろそかになる。
今するべきことをこなしていく。
「ひとつひとつ」
「一歩一歩」
そう心の中で口ずさみながら、今日やるべき小さなことに向き合う。
その小さな積み重ねが、いつか振り返った時、「よくここまで歩いてきたな」と思える道になっている。
人生は、大きな一歩で変えるものではなく、小さな一歩を重ねてつくっていくものなのだ。
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