えびすの三線ライフ

三線を弾き、唄い、学び、暮らす。還暦を迎えてなお新しい景色を求めながら、八重山民謡の稽古と日々の暮らしを重ねています。小さな積み重ねの中にある喜びや気づきを、ゆっくり綴っていきます。

稽古のライブ配信を始めて、今日で4日目。

初日は、誰が見ているわけでもないのに妙に緊張した。「配信中」という表示があるだけで、いつもの稽古とは明らかに違う。

それが4日目になると、少しずつ慣れてきた。

負荷をかける。
その負荷に慣れる。
もう少し負荷をかける。
また、それに慣れる。

結局、上達というのは、この繰り返しなのかもしれない。

そのときは「この環境に慣れただけ」としか思わない。昨日できなかったことが、今日突然できるようになるわけでもない。

けれど、それを何度も繰り返して、しばらくしてから振り返ってみると、以前とはまったく違う場所に立っていることがある。

仕事でも、そんな経験をしてきた。

若い頃、先輩たちがやっている仕事を見て、「自分にこんなことができるようになるのだろうか」と思っていた。雲の上にいるように見えた人たちがいた。

ところが、いつの間にか自分も、かつて先輩たちがやっていたような仕事を普通にこなしている。

特別な瞬間があったわけではない。

少し難しい仕事を任され、苦労しながらやってみる。それに慣れると、また次の仕事がやってくる。その繰り返しだった。

三線も、きっと同じなのだと思う。

八重山古典民謡には、今の自分から見れば、はるか彼方にいる先達たちがいる。

その距離を一気に縮める方法はない。

だから今日も、自分に少しだけ負荷をかける。

配信しながら弾く。人前で弾く。緊張した状態で一曲を丁寧に弾き切る。できるようになったことにも、もう一段高い精度を求める。

そして、それが普通になるまで繰り返す。

今はまだ、「配信に少し慣れてきた」というだけかもしれない。

でも、この小さな「慣れ」を積み重ねていけば、いつか振り返ったとき、今の自分には想像できない場所まで来ているかもしれない。

はるか彼方にいる先達たちに、少しでも近づくために。今日もまた、稽古を続ける。

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