三線の練習を邪魔していた大きな習慣のひとつが、飲酒だった。
一人飲みをやめ、さらに「飲めるけど飲まない」という生活に移行してから、夜の時間の使い方は大きく変わった。
三線に触れる時間は明らかに増えたし、練習の質も上がった。
では、自由に使える時間を十分に三線に充てられるようになったのか。
日々やろうと決めた課題を、きちんとこなせているのか。
そう考えると、まだまだ十分とは言えない。
なぜだろう。
改めて自分の生活を振り返ってみると、次に見えてきたのが「ネットにつながっている時間」だった。
スマホを開く。
タブレットを開く。
SNSを見る。
ニュースを見る。
気になったことを検索する。
そこから関連する記事や動画を見る。
もちろん、すべてが無駄な時間というわけではない。
ブログやSNSで情報発信をしているし、三線仲間との連絡や情報交換も必要だ。テレビのない生活をしているので、ニュースに触れる手段としてネットも欠かせない。
問題は、「必要だから使っている時間」と「なんとなく見続けている時間」の境目がなくなっていることだ。
ニュースを一本確認するつもりが、別の記事を開く。
SNSへの投稿を確認したつもりが、そのままタイムラインを眺める。
調べ物を始めたはずなのに、気がつけばまったく関係のないものを見ている。
一回一回は10分、15分かもしれない。
でも、それが一日の中で何度も繰り返されれば、かなりの時間になる。
飲酒への依存がなくなっても、ネットにつながり続ける習慣は残っていた。
ならば、次に手をつけるのはここだ。
とはいえ、ネットをやめるつもりはない。
必要なものまで排除するのではなく、「自分がネットを使う」のか、「ネットに自分の時間を使われる」のか、その主導権を取り戻したい。
例えば、こんな仕組みを試してみようと思う。
・ネットを見る時間帯をある程度決める
・ニュースを見る時間を決め、だらだら追い続けない
・三線の練習中はスマホを手の届かない場所に置く
・「ちょっとスマホを見る」前に、まず三線を5分触る
・SNSやニュースを開くときは、「何のために開くのか」を意識する
・一日のスクリーンタイムを確認して、実際に何時間使っているのかを把握する
最初から厳しいルールを作ると、おそらく続かない。
まずは現状を知る。
そして、減らせそうなところを少しずつ減らして、その時間を三線に戻していく。
考えてみれば、飲酒をやめたことで手に入れたのも、単に「酒を飲まない生活」ではなかった。
時間が増えた。
翌日の体調が安定した。
自炊するようになった。
そして、三線に向き合う時間が増えた。
つまり、やめること自体が目的ではなく、空いた場所に何を入れるかが大切なのだと思う。
ネットとの付き合い方も同じだ。
スマホを触らないことを目標にするのではない。
その30分で一曲通す。
苦手なフレーズを繰り返す。
自分の録音を聴く。
工工四を見ずに歌ってみる。
そうやって、「ネットを減らした時間」を具体的な練習に置き換えていく。
酒との付き合い方を変えることはできた。
次は、ネットとの付き合い方。
来年6月の本番まで、時間は有限だ。
スマホの画面を眺めていた30分と、三線に向き合った30分。
同じ30分でも、積み重ねた先にあるものは、きっと大きく違う。
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