えびすの三線ライフ

三線を弾き、唄い、学び、暮らす。還暦を迎えてなお新しい景色を求めながら、八重山民謡の稽古と日々の暮らしを重ねています。小さな積み重ねの中にある喜びや気づきを、ゆっくり綴っていきます。

最近の稽古では、「下腹の支え」をかなり意識している。

きっかけは、ブレスのコントロール。

八重山古典民謡を歌っていると、息が足りなくなったり、フレーズの後半で声が不安定になったりすることがある。特に余裕がなくなると、声がうわずってしまう。

これを何とかしたい。

そこで今、試しているのが、下腹で声を支える感覚だ。

息をただ吐いて歌うのではなく、下腹に適度な力を保ちながら、息が一気に抜けてしまわないようにコントロールする。

ただ、これがなかなか難しい。

「下腹を使おう」と意識すると、どうしても必要以上に力が入ってしまう。腹だけでなく、身体のどこかまで一緒に固くなっているような感じもある。

たぶん、今はそれでもいいのだと思う。

新しい身体の使い方を覚えようとしているのだから、最初から必要なところだけに、必要なだけの力を入れるなんて器用なことはできない。

まずは意識してやってみる。

何度も繰り返す。

そのうち、「ここまで力を入れなくても支えられる」という感覚が分かってくるだろう。

そして最終的には、下腹で支えようなどと考えなくても、歌い始めれば身体が勝手にそうなる。

そこまで身体に馴染ませたい。

考えてみれば、これまでこういうことをあまり意識せずに歌ってきた。

それでも、それなりには歌えていた。

逆に言えば、今までできていなかったのは、それだけ自分の限界に近いところまで歌を追い込んでいなかったからなのかもしれない。

より長く息を保ちたい。
最後まで声を安定させたい。
緊張しても、うわずらずに歌いたい。

そうやって一段上を求め始めたから、これまで見えなかった課題が見えてきた。

課題が増えたというより、今まで気づかなかった課題に気づけるところまで来た、と考えた方がいいのかもしれない。

今はまだ、「下腹、下腹」と頭で考えながら歌っている。

余分な力も入っている。

それでも、繰り返していけば、いつか意識しなくてもできるようになるはずだ。

今は、身体に覚え込ませる時期。

焦らず、必要な力だけで歌えるところを探していこう。

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